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利己主義という気概

挑発的なタイトルですが著者のアイン・ランドさんの生とそれに根源を置く自由主義と道徳観に対する揺るぎない信仰からくるタイトルだということが読んでもらえればわかると思います。
著者はアメリカの自由主義の信奉者です。その思想は徹底した個人主義ですが、我々、日本人が考えるわがままいっぱいの個人主義ではなく徹底した生命の尊厳とそれを追及するためには理性に根ざした道徳観が必要だとといています。つまりここでいう利己主義とは目先の利益のために人を騙したり暴力で利益を得ようとする利己主義ではありません。もちろん日本人である僕との考えの違いはありますが、理論的で筋の通った主張は日本のマスコミの煽情的な自由主義批判とは対照的でありむしろ好感がもてるほどです。また彼女の全体主義、リベラル、共産主義に対する批判の鋭さは大変興味深く、子供手当て、モラトリアムなど全体主義的政策を掲げる民主党に疑問を感じている人には読み応えがあると思います。彼女の理論で言えばチェ・ゲバラ気取りの某大臣などは道徳の破壊者でしかないことがわかります。
資本主義が崩壊したしただのという軽佻浮薄な議論が最近よく聞かれますが、社会構造の大きな変換があったわけではないわけで、資本主義社会は良かれ悪しかれまだまだ続くわけです。アメリカの典型的な自由主義論を知っておくのは無駄ではないと思います。
与名国島が危ない・・・友愛もいいけれど国民を犠牲にしないで。
今日は産経新聞の特集を紹介します。題して「与名国島が危ない」です。日本最西端の沖縄県与名国島は近年、軍拡を続ける中国の調査船(巡洋艦を改造)などが日本の領海を平然と無視し、島の沖合いまでしばしば接近するなど安全保障上の危機にひんしています。島の議会は自衛隊を誘致する決議を採択し自民党も本格的に自衛隊配備をしようと検討に入っていましたが、政権が交代し民主党の防衛大臣は「近隣諸国に配慮」「慎重に」などと言い出す状況です。現在、与名国島の安全を担っているのは警察官2名と拳銃2丁です。近隣諸国に配慮もいいですが北沢防衛相、あなたは日本国民を守る義務があるのではないですか?あなたはどこの国の防衛大臣なのですか?我々、国民はもっと声を上げて不安にさいなまれる与名国島の人達を応援しなければいけないのではないでしょうか。

あなたはどこの国の防衛大臣??
産経新聞の記事はこちら
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091014/plc0910140856006-n1.htm

あなたはどこの国の防衛大臣??
産経新聞の記事はこちら
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091014/plc0910140856006-n1.htm
「日本」への問いをめぐる闘争 京都学派と原理日本社

久しぶりの更新になります。今日は植村和秀著、「日本」への問いをめぐる闘争 京都学派と原理日本社を紹介します。この本は西田幾多郎と蓑田胸喜を中心に据え戦前の日本での国体をめぐる闘争を検証しています。まずこの本で注目すべ点は蓑田胸喜を思想の真正を持った人物として再評している点です。今までの蓑田評は「陸軍の言論弾圧の尖兵」「支離滅裂な精神異常者」などが多く戦前の言論界に大きな存在を示した蓑田の思想を研究するよりも糾弾することに重点をおいた評価がおおかのですが・・・ただ著者は真正があるのと価値が認められるのは別ともしています。確かに蓑田の思想には蓑田と同じ魂を共有しないと理解できない日本への体験を基にした宗教的要素が強いため多くの人にとってはその言論が支離滅裂で理解不能となったことも事実だしその思想の価値も決して高くないものなのかも知れません。ただその思想を研究することは戦前の思想とそれを受け継ぐといってもいい丸山眞男などの人々の戦後思想を読み解くことになるのではないでしょうか。
また蓑田が陸軍の尖兵として思想弾圧をしていたわけではないことを細かく述べているのもかつての蓑田像を覆すのに役立ちます。
西田幾多郎と蓑田胸喜はともに日本を中心に据え日本の国体と精神によって世界との関係を見つめたわけですが、蓑田と西田の目指したものはまったく違うものになりそれゆえに激しく対立したさまを読みながら、僕たち自身も「日本」を問い直してみてはいかがでしょうか。











